ここ2ヶ月に渡り、中医学の観念を含めて「漢方アロマ」神気シリーズを
ご紹介して参りました。
今シリーズ・ラストを飾るのは、「七情」
アロマのご紹介ではありませんが、少なからず中医学に触れた以上、
外せない内容の1つです。
「七情」とは、精神的な感情を表しており、中医学ではこの七情が
病気の内的原因であると位置づけられています。
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「七情」は、五行表に当てはめると『五志』の部分にあたります。
怒り、喜び、思い悩む、悲しみ(憂い)、怖い(驚き)のカッコ内を含めた7つの感情。
五行説に七情、、またも数が合いませんね(笑)
ここに取り上げられている七情は、あくまで数ある感情のうちの7つであって、
特に身体に影響を与えやすいと言われるモノです。
「憂い・悲しみ」「怒り・驚き」がそれぞれまとまって5つとなるようです。
そして七情は、 五行説同様に、すべて適度に在った方が良いと言う考え方です。
一見、ネガディブな感情は必要ないと思われるかもしれませんが、この七情のバランスが
崩れるコトで、病気になると言われます。
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これまでのシリーズを読んで頂いている方には、もうお分かりかと思いますが、
この五行表の各属性に当てはまる臓器にも、大きな影響を持っています。
怒りは肝臓
悲しみは肺
喜びは心臓
思いは脾臓
怖いは腎臓
…こんな風に、感情によって異なる臓器にダメージを与えます。
「怒り」は、血のめぐりに影響を与えるため、頭痛やめまい等の症状を引き起こします。
これは怒るから出る症状、、っと言うだけではなく、怒りを我慢するコトでも
起こります。
「悲しみ」は、呼吸にも関わってくるため、息切れしたり、胸がつまって苦しくなったり、
疲労感や倦怠感、声がでない等の症状を引き起こします。
悲しみの場合は、不足するより過度になった時の方が、症状が出やすいそうです。
「喜び」は、心臓と言うより「ココロ」に影響を与える要素が強く、
バランスが崩れると、情緒不安定になったり眠れなくなったりします。
「思い」は、感情とは捉えにくいかもしれませんが、思い悩む状態が続くと
血行不良になったり、食欲不振などになったりします。考え過ぎも良くないけれど、
全く考え無しに行動するのも、多少問題アリっと言うところでしょうか。
「怖い」は、腎臓への影響は生殖機能にも関わりが出てくるために、
月経不順になったり、体温調節がうまく出来なくなったりします。
ちなみに恐怖は積み上げられていき、驚きは一過性のモノで、臓器に影響を与えます。
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中国の古典医学書では、こんな書き方をされているそうです。
「怒ればすなわち気上る」…気と共に血も逆上する。頭に血がのぼる状態
「喜べばすなわち気緩む」…気がゆるむ、、緊張がほぐれる状態
「思えばすなわち気結す」…結すは停滞を意味し、気が滞る状態
「悲しめばすなわち気消す」…気が消えて、パワーダウンしてしまう状態
「恐ればすなわち気下る」…気が下がる、、意気消沈している状態
「驚けばすなわち気乱る」…気が乱れるている状態
ちなみに「気」は、言うまでもなく「気・血・水」の「気」です。
「気・血・水」の巡りにも、感情が大きく影響しているコトが分かります。
そして、面白い事に、、、っと言ったらいけないのかもしれませんが、
例えば腎臓を痛めたコトによって、恐怖を感じやすくなったりすると言う、
逆のパターンもありえるんだそうです。
ココロと身体は繋がってるので、考えてみたらありえるコトかもしれませんが、
内臓の疾患によって、感情の受け取り方に変化がでるなんて、、
やっぱりワタシは不思議に感じてしまいます(^^;;)
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先にも書きましたが、全ての感情が過不足なくあった方が良い。
それが人間の本質であり、感情あっての〝人間〟です。
日本人は、社会での規律や調和を重んじて、我慢を強いられるコトが多いです。。
でもそれって、本当は身体にはとっても悪いコトかもしれません(;´Д`)
〝ストレス〟っと言う言葉は、意味合いが広くなり過ぎて、軽く感じられているような気もします。
日本語に置き換えれば『精神的苦痛』ですよ?!…拷問ですよね(;´・ω・)
これはあくまでワタシの受け取り方なので、一般的とは言いませんが、
きっと、皆さまが思っている以上に、身体に影響を与える存在だと、ワタシは思っています。
心理系のお話で「強制終了」と言う言葉を使っていたりしますが、
これは無理して頑張りすぎると、ケガや病気などをして、
強制的に、無理して頑張る状況を終わらせる事を意味します。
きっとこれも、身体がココロを守ろうとして起こしているコトだと思いませんか?
感情を押し殺して我慢するってコトが、どれだけ身体に影響を与えるのか、、
そこは絶対的に認識して頂きたい所です。
これ、4000年も前から中医学では言われているコトなんです。
現代になって実証されて、取りだたされているだけの話であって、
ココロと身体は繋がっているのです。
感情もあって当然なんです。
怒りも、喜びも、悲しみも、楽しさも、驚きも、思い悩むことだって、、全部。
最近、泣いてないと言う人は、きっと楽しさや喜びも半減しているはず。
感情を麻痺させると言うコトは、ある意味社会では過ごしやすいかもしれませんが、
ご自身のココロと身体に、相当な負荷をかけているのです。
そして表情のなくなった顔は、魅力をも半減させてしまうでしょう。。
それは、ジワジワと内臓へ影響を及ぼし、病気に繋がって行くのです。
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シーズが提唱する〝ココロと身体のトータルバランス〟は、
こういった側面から、出来たモノです。
今シリーズの最初でお伝えした、「漢方アロマはオーナー中谷の想いや軸のようなモノに
大きな力添えをしてくれているアイテム」だと言った意味でもあります。
ココロと身体をサポートしてくれて、未病を防ぐ漢方アロマ。
すでに症状が出てツライ想いをしている方には、西洋アロマでの対処療法も可能。
メンタルの側面からのフォローも可能だし。
このトータルケア態勢は、シーズの誇り、、っと言っても過言ではないと思います。
今年のコラムはこれで最後となります。
2018年もこの誇りを胸に、お客様に寄り添い、歩み、成長して参りたいと思います。
今はまだ、お忙しい時期だと思いますが、あまり無理をなさらず、、
無理しちゃった時は、シーズに寄って頂いて、、笑
新しい年を、すっきり緩んだココロと身体でお迎えくださいね。m(_ _)m
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