脳とストレスと腰痛と。

今月のテーマは『腰痛』です。
前回は、冬の寒さによって腰痛の症状を自覚するヒトが増えると言うお話をしました。
言い換えれば〝悪化しやすい時期〟…っと言ってしまってもイイのかもしれません。

 

冬に限らず、慢性的な腰痛が増える理由として、大きな原因と考えられているのが、
またしても登場してくる、、【ストレス】です。

必要だからこそ存在しているモノだとは思いますが、、、
このコラムで取り上げている内容を考えると、悪者にしかみえませんよね(笑)

 

ストレスは、時期を問わず蔓延してると言っても過言ではないご時世です。
厚生労働省が開設するメンタルヘルス・ポータルサイト『こころの耳』でも、
新たな視点に立ったこれからの腰痛の捉え方として、心理的ストレスが腰痛を治りづらくすると
掲載されているほど…。

 

なんにしても、ストレスは毎度〝ラスボス〟みたいですからね…(;^ω^)
今回はストレスが腰痛に影響するメカニズムを、お伝えしていきたいと思います!

これまでのコラムでもお伝えしている通り、ストレスは筋肉の緊張状態を促すこととなり、
血行不良を促進してしまいます…
この部分は、冷えることによって腰が痛くなるコトと、メカニズムは同じです。

 

それだけであれば、わざわざ2回にワケでコラムにする必要はありませんよね(笑)

 

心理的ストレスなので、様々な見解がありますが、先に上げた厚生労働省の『こころの耳』では、
血行不良に加えて、恐怖回避思考が悪影響を及ぼすとされています。
その恐怖回避思考とは腰痛になったことでおこる不安から、必要以上に腰を保護してしまうコト。
必要以上に心配しすぎることがかえって症状を悪化させる可能性があるそうです。

コルセットなどがその典型で、腰が動かないと言うことは、筋肉がより硬くなってしまいます。
もちろん状態にもよりけりですが、できるだけ、普段通りに生活する方が望ましいそうです。

 

さらに言うと、近年になって分かってきたことみたいですが、腰痛などで痛みを感じると
脳からその痛みを抑制するために「ドーパミン」と言う神経伝達物質が分泌されます。
このドーパミンによって、痛みを脳に伝える信号が遮断されて痛みを軽減してくれています。

 

ですが、日常的にストレスを感じていると、脳内物質のバランスが崩れてドーパミンが
分泌しづらい状態となり、痛みを抑えられなくなるそうです。
その痛みでさらにストレスを受けて、悪化の一途をたどるワケです…( ̄ロ ̄lll)ガーン

 

このドーパミンのシステムは、もともと人間に備わっている機能みたいなモノですが、
腰痛のヒトは、その働きが衰えていると言うことも分かってきたそうです。

ストレスは〝外部刺激〟だと言うことを、以前のコラムでもお伝えしていますが、、
(参照:頭が痛いのは何が原因?
そもそもなんでストレスは存在するのでしょうか?

 

ひと言でいうならば、『生きるため』に必要だったようです。
ストレス=緊張状態では、ドキドキしたり、身体がこわばったりなどの反応がおこります。
これは、大昔にヒトが狩りをして暮らしていた頃に必要な反応でした。
大きな獣に出会ったとき、身体中に酸素を送るために心拍数が上がり、力を発揮するために

筋肉が固くなり獣の動きを見逃さないよに、まばたきの数が減ったりします。

 

こういった困難を乗り越えるために、ストレスは存在していました。
現代において、必要かどうかと言うのは別として、

ヒトが生きるために備わっている生理的機能であることは、間違いありません。

 

そして、適度なストレスを受けた方が、身体が強くなると言う話もあるそうです。
ストレスはただの悪者ではなく、過度に受け続けることがよろしくなりと言うコトですね。
お酒などと一緒で、なんでも度が過ぎるのはダメなんですね(笑)

 

長期的に受けたストレスの反応が、身体に現れることを『身体化』と言うそうです。
睡眠障害や疲労感、頭痛、下痢・便秘・吐き気など胃腸の不調、などが代表的な症状ですが、
身体化は、肩こりや腰痛として現れることもあるのです。

 

原因が特定できないケースが多いと言う腰痛。
身体的に同じ体制をとっているようなデスクワークなどは、状況的に逃れられないですからね…
せめてストレスからくる部分については、出来る限り対処したい所だと思います。
メンタルについては、簡単ではないかもしれませんが改善できる余地があると私は思います。

 

シーズではボディケアをしながら、メンタル面についてもサポートできる体制を

整えておりますので、気になる方は是非一度ご相談くださいね。