自粛生活疲れのケアを整体目線で考えてみる【その1】

緊急事態宣言の延長と共にゴールデンウィークも終了。

 

コロナウイルスの喧騒も若干ながら落ち着きがみられる気配もありますが、まだまだ気を緩めずにいる必要はありそうです。

 


おやすみの時期ではありましたが、リモートワークなのでお仕事をされていたという方も多いかもしれませんね。

 

テクノロジーの進化により「オンラインで会議を行う」なんてことが今後は当たり前になっていく。

 
そんな兆しも感じますが、新しいことに身体が慣れないが故のお疲れも同時進行的に起こります。

 

外出を自粛し、自宅での時間が長引く生活スタイルにもなかなか慣れにくいものです。

 

そして、新しい生活に触れる中で蓄積されているであろう身体的なお疲れ。

 

その一つには、

 

『目の疲れ』

 

があるのではないでしょうか?

 

〜当たり前になることに身体はついていけているのか?〜

 

リモートワークが当たり前の昨今、その欠点はとにかくモニターの前にいる時間が増えてしまうこと。

 

これは自粛生活を実体験している身としても、圧倒的に増えている気がします。


リモートワークに限らず、家にいる時間が増えることで

情報を収集しようとスマホと向き合う時間が増える

テレビを付けっぱなしにしてしまい、なんとなくずっと画面を見つめてしまう

 

なんてことも、ついついやってしまいがちになっていませんか?

 

それこそ24時間のうち睡眠時間以外で全て何かのモニターの前にいるという状況でも言い過ぎにならないかもしれない。

 

実際に顔を合わせるという時間からzoom会議が当たり前に…。

とても便利ですし、技術の進化を感じてしまう現状ですが、そんな変化もまた肉体的には疲労につながる原因だったりします。

 

これは大人だけに限らず、子供たちも同じ。 

YouTubeやゲームを娯楽として楽しむだけでなく、オンライン授業などでモニターと向かい合う時間も増え、下手をすれば大人よりも目を酷使しているかもしれません。


モニターに向かうこと自体を頭ごなしに悪にするのはよくないですが、やっぱり特定の部分を酷使してしまうものとは考えておきたいです。

 

これまで気にならなかった人にでも、生活の変化の結果として起こりうる目の疲れ。

 

そして、無意識の部分で『まばたきが減ってしまう』のも気にしておきたいことなんです。

 

〜改めて考える「まばたき」の意味〜


肉体的な面から紐解くと『まばたき』には

 

目の掃除 & 潤いを保つ

 

という2つの役割があります。

 

目を閉じた際に涙で角膜の汚れを洗い流し、きれいな水分を維持して視神経に物体がぼやけずに写るようにするため、人間はまばたきをしている。

 

モニターを見つめすぎてギュッと目を閉じながら眉間をつまむのは誰にも経験がある行動ですよね。


いわゆる疲れ目状態で目をつむりたくなるのは、上記の『まばたき』の役割をこなしてもらえないから。

 

一般的な成人であれば、1分間に10〜30回ほどまばたきをしている。

 


しかし、特定のものを注視する際には、その回数は4分の1ほどに現象してしまうと言われています。

 

掃除の機会が4分の1になれば、平常時よりも4倍汚れてしまうわけです。

 

また、目の疲れは「脳」の疲れでもあります。

まばたきにはドーパミンという脳内物質が関与すると言われています。

 

疲れにより脳内物質の分泌が悪くなることで、反射的な身体の動きが鈍ってしまうこともまばたきの減少につながると考えられます。

 

ドーパミンの減少は筋肉の強張りや振戦(ふるえ)といった症状にもつながるので、目を開けるための筋肉=おでこや側頭部が固くなり、目の周りの痛みや頭痛といった症状につながる可能性があるんですね。

 

ドライアイにお悩みの方も、改めて自分がちゃんと『まばたき』できているかを気にしてみるといいかもしれません。

 

〜簡単なことでいたわってあげればいい〜

 

モニターと向かい合わない時間をつくること。

それが一番の対策にはなりますが、なかなか難しかったりするのが自粛生活の現実です。

 

では、自然な『まばたき』を取り戻すために何をしてあげればいいか?

 

答えは、
『まぶたを動かす練習をしてあげる』
こと。

 

まずは単純に目をギュッと瞑る動きを意識的に行ってみてください。

 

時間はお好みですが、できれば10秒ほどはゆっくりと目を閉じてあげるのがオススメです。

 

これだけでも一番簡単な目のケアになってくれます。

 

また、上まぶたと下まぶたの両方が動いている感覚を体感しながら行うのもポイントです。

特定の部位に意識を置きながら身体の動きを感じることは、瞑想としての効果も期待できるので、脳のリセットとしても有効になります。

もう一歩進んで行うケア方法として、目の周りのツボである

 

攅竹(さんちく)

絲竹空(しちくくう)

 

といった場所を押さえながら、目を閉じる練習をしてみてください。

 

まぶたを動かそうとすると、下側から目を閉じる感覚がより味わえると思います。

 

まばたきができない時は、この下から目を閉じる動きが上手にできていないことも多いです。


試してみて「目が閉じきらない!」という方もいるかもしれませんが、それでOKです。

大事なのは動きを感じること。

 

ツボの場所を押さえながら目を閉じることで、頭皮や側頭部、頬骨の辺りまで筋肉の動きを体感できるようになってきます。

 

首の疲れが気になる時や、ドライアイの方向けの体操としても有効ですので、気になる方はエクササイズとして試してみてください。

 

酷使したのであればいたわってあげるのが一番。

 

目をきちんと閉じられることは良質な睡眠にもつながりますから、ストレスの多い時期をいろんな知恵で乗り切っていきましょう。