最近のお客さまのお悩み

いつもありがとうございます。中谷志奈子です。

 

さて、皆さまの最近のお身体のお悩みについてお伺いしたいと思います。かつては「肩こり」「腰痛」「足のむくみ」といった慢性的な筋肉や関節に関する問題が多く聞かれましたが、近年では「頭痛」「眼精疲労」「不眠」といった、特に頭部周りに関連する症状のお悩みが急増しているようです。この傾向は、現代の生活環境や働き方の変化に強く影響されていると考えられます。

 

現代では、パソコンやスマートフォン、タブレットといったデジタルデバイスの長時間使用が日常的になっています。そのため、視覚と脳への過度な刺激により、眼精疲労やデジタルストレスが蓄積されやすい状況です。また、仕事や生活の中で脳を酷使する機会が増え、集中力が必要なタスクを連続して行うため、脳疲労による頭痛や緊張型頭痛が発生しやすくなっています。

頭痛や眼精疲労の現代的背景とその影響

肩こりや首の筋緊張が引き起こす痛みは、依然として大きなお悩みですが、これに加え、「頭痛」や「眼精疲労」も多発するようになっています。眼精疲労は、眼球の筋肉(特に毛様体筋)が緊張し、視神経やその周囲に負担がかかることで生じます。このような緊張は、やがて目だけでなく頭部全体の緊張を引き起こし、片頭痛や後頭神経痛を誘発する原因にもなります。これらの症状は、単独で発症することもありますが、多くの場合、複合的に発生し、症状の悪化や慢性化を招く傾向が見られます。

 

さらに、こうした不調が痛みや不快感を引き起こす頻度も高いため、頭痛や眼精疲労が主訴となりやすく、日常生活の質(QOL: Quality of Life)を大きく低下させる要因となっています。不眠や睡眠の質の低下も眼精疲労や頭痛と密接に関連しており、夜間の休息が十分に取れないことで、心身のバランスが乱れやすくなり、さらなる不調を呼び込むことが多いのです。

頭痛の種類とセルフケアの重要性

頭痛は大きく分けて3つのタイプがあり、それぞれに異なる特徴と原因があります。

 

  1. 緊張型頭痛:首や肩の筋肉が緊張し、それが頭部まで影響を及ぼすことで発生する頭痛です。長時間のデスクワークや姿勢の悪さから引き起こされやすく、デスクワーカーの多くが悩むタイプの頭痛です。
  2. 片頭痛:脳の血管が拡張し、その周囲の神経を刺激することによって引き起こされる頭痛で、ズキズキとした痛みが特徴です。ストレスやホルモンの変動、食生活などが引き金となることが多く、慢性化しやすい頭痛のひとつです。
  3. 群発頭痛:頭の片側だけに鋭い痛みが現れるのが特徴で、原因は完全には解明されていませんが、特定の神経伝達物質の作用が関係していると考えられています。非常に痛みが強く、発作的に現れるため、生活への支障も大きい頭痛です。

また、近年注目されているのが「気象型頭痛」とも呼ばれるもので、気圧の変動がトリガーとなり、頭痛が誘発されるものです。気圧の低下が自律神経に作用して頭痛を引き起こしやすく、特に梅雨や台風の時期に症状が出やすいという特徴があります。

 

これらの頭痛のタイプを見極め、自分の症状に合った対処法を見つけることが大切です。例えば、緊張型頭痛であれば、姿勢の改善や軽いストレッチ、眼精疲労であればパソコン作業の合間に目を休めることが効果的です。片頭痛であればカフェインの摂取や光・音の刺激を減らすなど、セルフケアの手段を知っておくことで、痛みの緩和や予防に繋げられます。

当スクールでの指導と家族ケアのすすめ

当スクールでは、このような現代的な健康課題に対応し、体の不調に関する知識から緩和のための具体的な方法までを学べる講座を提供しています。これらの講座を通して、家族や自分自身の体に関するセルフケアスキルを身につけていただけます。セルフケアは、自身の健康を守るためだけでなく、ご家族の健康にも役立つ知識です。日々のちょっとした気遣いやケアが、長期的に見て非常に大きな効果を発揮します。

 

お問い合わせやご質問は、メールやLINEにてお気軽にお寄せください。皆さまの健康をサポートし、快適な生活の質を向上させるために、当スクールが役立てることを願っています。