セラピストあるある~むくんだ身体はどんな感触?~

いつもブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

 

早速、非常に質問させていただきました:

 

「しなさん、むくんにいる人の身体に触れたときってどんな感じなんですか?」

「むくんだ身体ですか?これは良い質問です!」

 

というわけで、今回はセラピストであるが「むくんだ身体」に触れた瞬間感じたことについて、具体的かつ専門的にお話しします。セラピストによって私の感じ方に違いがあるかもしれませんが、私はの経験をもとに解説していきますね。

ちょっと「むくみ(浮腫:ふしゅ)」とは?

医学的にむくみとは、体内で体液の異常な危険を冒します。 この体液の不均衡は、主に間質液と呼ばれる組織液の増加によるものです。

  1. 細胞内液(細胞内液):細胞内に存在し、体内の総水分量の約2/3を占める水分。
  2. 細胞外液(細胞外液):細胞の外に存在し、以下の成分で構成されます:
    • 血漿(血漿):血液中の液体成分。
    • 間質液(間質液):細胞と細胞の間を歩く水分で、血液と細胞の間の物質交換を媒介します。

通常、心臓がポンプの役割を担い、血液が動脈から毛細血管へ先へ進み、栄養素や酸素を含んだ血漿の一部が血管壁を通過し間質液となります。栄養素を届け、老廃物を回収し、再び静脈やリンパ管循環系へ戻ります。

しかし、以下のような懸念でこの循環が乱れると、間質液が過剰に発生し、むくみが発生します:

 

  • 静脈還流不全(血液が静脈を通って心臓に戻る過程の障害)
  • リンパ管閉塞(リンパ液の流れが滞る)
  • 血漿タンパク濃度の低下(低アルブミン血症による浸透圧の低下)
  • 血管透過性の増加(炎症やアレルギー反応による)

むくんだ身体の恐怖:タイプ別の特徴

むくみの状態はその原因や部位によって異なり、触ったときの主観もそれぞれの特徴があります。以下に代表的なむくみのタイプを挙げて解説します。

1.全身性のむくみ(塩分過多やホルモンバランスの変化によるもの)

このタイプのむくみは、体全体に水分が過剰に溜まっている状態で、接触と柔らかな柔軟性が欠乏している状態です。

  • 特徴:指で押すと「ぼよん」と沈み込み、押した跡(圧痕)がしばらく残ります(圧痕性浮腫)。
  • 原因:塩分の摂りすぎ、ホルモン変化(例:月経前症候群や妊娠)、腎機能の低下など。
  • 感触:赤ちゃんのおむつが尿になった状態を触ったままに似ています。

2.冷えを伴うむくみ(末梢循環不全によるもの)

冷えを伴うむくみは、末端部位(特にエビやお尻周辺)に見られ、セルライト形成と関連しています。 冷えにより脂肪細胞の代謝が低下し、老廃物が一時的に硬くなるのが特徴です。

  • 特に冷たくて、柔軟性に欠けた主観が注目です。
  • 原因:冷えによる血行不良、脂肪細胞の肥大化、間質液の滞留。
  • 注意点:セルライト潰しの施術が痛いのは、硬化した脂肪組織と老廃物が原因です。

3.リンパ管やリンパ節の滞留によるむくみ

リンパ管の流れが滞ると、浅リンパと深リンパで間違いが生じます:

  • 浅リンパ:表面に張り感があり、前進と軽く突っ張った感覚。
  • 深リンパ:深部に「メリッ」と張った線状の硬さを感じます。

リンパ節に接触すると、小豆粒状態の主観が得られます。ただし、リンパ節が異常に硬い場合は、炎症や他の疾患の可能性があるため注意が必要です。

むくみの悪循環と注意点

むくみが慢性化すると、以下の悪循環をおきます:

  1. 血流不足→栄養供給や老廃物の排出が滞ります。
  2. 代謝低下→冷えや脂肪細胞の肥大化。
  3. 間質液の滞留→むくみがさらに悪化。

特に女性は男性より筋肉量が少ないため、筋ポンプ作用が弱く、むくみや冷え性になりやすい傾向があります。 筋肉は体内で熱を生産し、血流を促進する役割があるため、運動不足や筋力低下もむくみの課題となります。

アロマトリートメントの役割

アロマトリートメントでは、筋肉を緩めて自律神経のバランスを整え、リンパ液の流れを促進します。 特に浅リンパを意識したケアが効果的です。 また、施術中に使用する血液エッセンシャルオイルには、血行促進や代謝向上をサポートする成分が多く、リラクゼーション効果とあわせてむくみ改善に配合します。

むくみを防ぐためのセルフケア

むくみを予防・改善するために、以下のポイントを日常生活に取り入れることをおすすめします:

  • 適度な運動:ウォーキングやストレッチで筋ポンプ効果を活性化。
  • 塩分コントロール:高い食事の摂取を控える。
  • 水分補給:適量の水分を摂取し、体内の水分バランスを維持します。
  • 温熱療法:足湯やパックで末梢循環を促進します。

今日の内容が皆さんの体調管理やセルフケアの参考になれば幸いです!次回のブログもお楽しみに。