前回のコラム(ココロのケアも大切に)を読まれたお客様の反応を伺っていると
タッチングケアについて、まだまだ知られていないご様子。。。
正直、ワタシ自身もシナさんに聞くまで知りませんでしたが(;^ω^)
ストレス過多のこの時代に、これからもっともっと重要視されると考えられる
ケア方法のひとつが〝タッチングケア〟です。
タッチングケアが、なぜストレス対策に効果的なのか。
今月は、もう少し掘り下げてお話をさせていただきたいと思います。
〝タッチングケア〟って、分かりやすく言うとなんだろうなぁ?と考えてみると、
きっと誰しも一度は聞いたことがある、もしくは経験したことがある…
『痛いの痛いの、飛んでいけ~!』
…だと思うのです。このおまじない、触れて痛み取り払うような身振りをしますよね?
それって、やっぱり「手を当てる」=「手当」ってことになると思うんです。
このおまじないの発祥は、ちょっと分からないですが(笑)
このおまじないと同じような〝触れるケア〟を『タクティールケア』と呼び、
すでに医療や介護の現場に取り入れているのが、福祉大国スウェーデン。
その発祥は、未熟児ケアをしていた看護師さんが、母親がするように
毎日小さな赤ちゃんのカラダに触れることで、体温が安定したり体重が増えたりと
有効性を発見したと言われています。
たくさんカラダに触れられた赤ちゃんと、触れられなかった赤ちゃんでは
成長度合いに明らかな差があったそうです。
その発祥は1960年代…。つまり約60年も前からあると言うことになります( ゚Д゚)
だからこそと言っていいのか分かりませんが、医療技術の面において限界もあったようで
なんとか命をつなぎたいと言う看護師の想いから考案されたそうです。
ある意味〝白衣の天使〟の原点と言える部分かもしれませんね。
今では、日本の病院や介護施設などでも、心地よさと安心感、痛みの緩和をもたらしてくれる
ケアの手法として取り入れられています。
もしかしたら…。ご存知の方は少々引っかかるかもしません。
このタクティールケア、なんとなくイメージ的に『レイキヒーリング』に似ている。
…ような気がする(笑)
調べてみると、レイキの発祥は1922年。どうやらタクティールより先みたいですね!
後継者によって海外にも普及したという所を見ると…
何か繋がりがあるような気になっちゃいますが、関連性を記すモノは見当たりませんでした(笑)
レイキについては、私は学んだことがないのでザックリしたことしか分かりませんが
自然エネルギーを利用して治癒を促したり、遠隔でもヒーリングが可能みたいなので
似て非なるモノのようです(;^ω^)
触れることによって、なぜ健康的な効果が出るのか?その『根拠』が気になるところですよね。
痛みの緩和については〝ゲートコントロール理論〟が関連していると考えられています。
これは、触覚を刺激することで中枢への痛覚伝達を抑制するカラダの仕組みです。
優しく触れると言うある種の〝刺激〟を与えることによって、痛みの伝達を抑制する
神経細胞(ニューロン)が促進されて、痛みが緩和されるとされています。
ただし、この理論は実在の証明はされていないそうです。
ですが、『触れることによって痛みが和らぐ』と言う現象は、実際に存在しており、
臨床現場で扱われているのも事実です。
触覚を刺激すると言うのは、電気療法や温熱療法などでも活用されているし、
リハビリや産後ケアなどのマッサージも、この理論に基づいた手法となっているそうです。
ぶつけたりケガをした時など、当たり前のように手で押さえたりさすったりしてませんか?
それを考えると、この理論知らなくても無意識的にカラダの痛みを和らげる方法を
知っているとも考えられますよね。
そして、もうひとつが幸せホルモンと言われる〝オキシトシン〟が分泌され、
ストレス過多の状態から解放されることによって、健康効果が得られると考えられます。
タッチングケアによって、なぜオキシトシンが分泌されるのか…っと言うのは、
興奮や緊張状態で「アドレナリンが出てる!」…っと言うのと同じニュアンスだと
考えてもらうと、分かりやすいかと思います。
オキシトシンは、ストレスホルモンの過剰分泌を抑える効果があるとされています。
ここ数年で〝オキシトシン〟と言う言葉をよく聞くようになりましたが、
なぜ、オキシトシンが『幸せホルモン』と呼ばれるか、ご存知でしょうか?
そもそも、オキシトシンは女性が妊娠・出産時に大量に分泌されるホルモンとして
認識されていたそうです。ちなみに、陣痛促進剤として使われているのもオキシトシンらしく
「愛情ホルモン」とも呼ばれていたみたいです。
1990年代頃から、オキシトシンについての研究が重ねられ、多くの実験結果から
オキシトシンの分泌が、ストレスの軽減に大きな効果を持つことが分かってきたそうです。
これらについては、前回のコラムでも少しふれていましたが、
さらに次回、じっくりと深堀していきたいと思います!お楽しみに~(^^♪